超初心者のミク歌作り
3.作詞する
2008/07/20  

先に歌詞を作る
曲全体は、だいたい鼻歌フレーズの繰り返しからできています。
4コママンガに「起承転結」というのがありますよね。
私の場合、まず鼻歌フレーズの2倍くらいの長さの1節を作ります。
そして、その1節=「起」、として、あとは1節x4=1つの歌、といった感じに全体を仕上げます。

さて、旋律が先か、歌詞が先か、というのは人によって違うと思いますが、私の場合は「歌詞が先」です。
調子の良い歌詞を先に作ってしまって、後からそれに合うように音を配置しています。
いきなり旋律が思い浮かばない人にとっては、たぶん「先に歌詞を作ってしまう」方が敷居が低いと思います。
(もちろん旋律が思い浮かぶ人は、そのまま突き進んでください。)

しかし、ここで「歌詞を作る」という難関がやってきました。
何も考えず適当に言葉が出てくる人はいいのですが、どうしてもつまってしまう人に、アドバイス。

  歌詞に意味はありません

英語の歌の意味をいちいち気にしながら聞いてますか?
中には意味を汲み取っている人もいるのでしょうが、私は全く理解していません。
極論すると、辞書の中からランダムに言葉を選び出して、調子を整えるだけでいいんです。
なまじ意味を付けようとするからつまるんです。
とりあえず長さだけを合わせた、でたらめな言葉で埋めてみましょう。
でたらめな言葉が出てこなかったら、手近な本のページをパッと開いて、ランダムに抜き出してきましょう。

つまり歌詞に最低限必要なことは

  ほどよい長さで切れていること

だけなんです。
決まった長さのところに切れ目が入っている言葉が並んでさえいれば、後はどうにでも曲に乗せることができます。

たぶん、意味は後から付いてきます。
というのは、人間がやるからには「全くのでたらめ」は不可能なんです。
あなたがでたらめと思って並べた言葉は、不思議なことに必ずや意味を帯びてきます。

そんな高級なことはできない、という人のために、またまた究極奥義を紹介しましょう。
それは

  ミクになりきる

ことです。
ミクになりきって、ほわ〜っとしてみる。
ミクだったら何を口ずさむだろうなって、想像してみるんです。
・・・簡単に言えば、アホになれってことですね。
  「それは自分にはできない・・・」
まあ、そう言わずに。
ろくに楽器も弾けないくせに VOCALOIDを買ってしまった、その愛があれば、きっとできます。
私は愛の力で、この奥義を究めました。
もう、ミックミクよっ!

さて、ほわ〜っとした感じで、さっき作った鼻歌に続けて、適当に歌詞を続けてみましょうか。
必ずしも鼻歌の後でなくても構いません。
歌詞を前に置いたっていいんです。

「牛乳」をテーマにしたら、こんな感じです。

  ぎゅーにゅー、ぎゅーにゅーー♪
  ミクは牛乳好きだから、ネギと混ぜればクリームシチュー、
「携帯電話」だったら
  けいたい、けいたい、けーぇいたいー♪
  けいたいに ピピッとシグナル とーどーいたーよー、
「マウスパッド」だったら
  マウスでころころ ぴっかぴか、
  マウス、マーウス、パッド♪
もう1度繰り返しますが、作詞のコツは理性を捨ててアホになることです。
楽しいよ。

もう1つ、重要なこと。
それは

  なるたけ短い歌にする

ってことです。
長い歌は編集がたいへんです。
長ければ長いほど、完成する前に投げ出す確率が上がります。
上に書いたような2行で1節、全体は、その2行x4で8行くらいに収めましょう。

せっかくだから、最初の牛乳の歌で歌詞を続けてみましょうか。

  ぎゅーにゅー、ぎゅーにゅーー♪
  ミクは牛乳 好きだから、
  ネギと混ぜれば クリームシチュー、
  小麦と卵で ホットケーキ、
  ゼリーになったら 杏仁豆腐♪
あまり大作にしようと思わずに、最初はこんなもので十分です。

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