4.作曲する
2008/07/20
鼻歌を延長して、歌詞の上に音を付ける
こればっかりは、完全に頭の中で行うしかありません。現実には黙って頭の中だけで実行するのは難しいので、「フンフンフンッ」とか口ずさみつつ、 歌詞に合わせて鼻歌の続きを付けてゆきます。 大人になった今では、本は黙読するのがあたりまえかもしれませんが、読みの基本は「音読」です。 小学校の頃は教科書だって音読してたでしょ。 歌も当然、「歌う」のが基本なんです。 これも周囲から見ればアホに見えるのですが、気にしてはいけません。 「フン、フン、フンッ」です。 そうして、主旋律だけは歌えるまでに仕上げてください。 残念ながら、この音を付ける段階には、うまい方法や奥義はないみたいです。 もしあるとすれば、 「繰り返し+変形」 でしょうか。 いまの段階だと、少なくとも「鼻歌フレーズ」だけはできているかと思います。 その鼻歌フレーズを、まずは単純に繰り返してみます。 そのままだとつまらないので、 ・後ろの方を上げてみる といったことをしてみると、だんだん盛り上がって後に続く感じになります。 これを2番目くらい、起承転結の「承」のあたりにもってきましょう。 反対に、 ・後ろの方を下げてみる といった変形ができれば、これは最後に終わった、って感じがするので、最後の「結」の部分とかに使えます。 次に来る「転」の部分は難しいのですが、 ・もし長調の歌だったら、ここでちょっと短調っぽく歌ってみる ・同じ節回しを、2音くらい高い音で歌ってみる。合唱で言えば「高音パート」といった感じ。 ・同じ節回しを、2音くらい低い音で歌ってみる。合唱で言えば「低音パート」といった感じ。 最後の「結」の部分には、とりあえず最初の「起」の部分をもってきます。 うまくすれば、先の「後ろの方を上げてみる」「下げてみる」といった変形があてはまるかもしれません。 要は「基本フレーズの変形パターン」さえ作ることができれば、 あとは「繰り返し+変形」を並べることによって、全体を作ることができます。 変形には基本定石みたいなものがあって、 ・後ろの方を上げてみる ・後ろの方を下げてみる ・長調 ←→ 短調を変えてみる ・2音くらい高い音の「高音パート」 ・2音くらい低い音の「低音パート」 最低限これだけで何とかなります。 繰り返しといっても「起承転結」であれば4回、そのうち「起」と「結」を同じにすれば、 実際に変形が必要なのは「承」と「転」の2カ所だけです。
具体的な変形がどんなものか、「ミクは牛乳 好きだから」の1フレーズで試してみましょう。 理屈通りには行かないですね。 要は基本フレーズを変形して、それらしくあてはめてみる、ということなんです。 |